姉妹都市のお祭りで、フランスとイタリアの市がたって見に行った。おいしそうなものが山ほどあって、日本でのことを思えば夢のような安さなんだけれど 今の私にとっては やっぱり高くて 買わなかった。病院で食事は間に合っているからねえ。
その後アナと本屋さんめぐりをした。アナとは本の趣味が合って楽しい。ヘッセの話になった時、ヘッセが好きかと聞かれて 2、3の作品は凄くいいと思うけど あとはあんまり、と言ったら、どれが好き?と聞かれ、「デミアン」「そう!やっぱり あれだよね!」「荒野のおおかみは?」とまた聞かれ、「2番目に好き」「そうそう!」 「シッダールタは?」「あれはあんまり。ナルチスとゴルトムントの方が好き」「やっぱりそうだよね」と すっかり意気投合。
アナはソルジェニーツィンを知らなくて、私がイワンをみつけて「これ」と教えてあげたら即買うので びっくりした。「幸子がいいって言うから 買ってみる」と。アナに素敵なドイツ語の本をいくつか教えてもらって、その時はみつからなかったけど みつけたら是非読んでみよう。お互いに朗読しあったりして楽しんだ。アナは読み聞かせが凄く上手。
病院でストレスをためて働くか 楽しく働くかは 結局本人次第。例えばナースコールでとんで行って「この角砂糖を半分に切って」と言われたら、この忙しい時に!!キーッ!!と反応することもできるし、笑い話しとして同僚に「あのね、さっきね・・・」と話して 爆笑することもできる。薬を飲ませたくても口を絶対開かない人に 力ずくで口をこじ開けることもできるし、策略でうまく口を開かせることもできる。(これはやってみたら なあんだ、という事なんだけど、大口開いて「Ahーーー」と言ってみせると つられて「Ahーーー」と ぱっくり口を空いてくれる。あまりにもうまくいって 笑えて仕方がなかった。しかも何回でも通用するの。二さじめは駄目かと思ったんだけど、何さじでもO.K.)
ナースコールしておいて何が頼みたかったのか忘れちゃうひともいるし、「Hilfe mir(助けて)!」と言うから 一体何をしたらいいの?と聞いたら「・・・etwas gutes(何かいいこと)」とか。楽しくて仕方がないけど、ナーバスになっちゃう看護婦さんもいる。(新しい子は特に) 私なんか帰り道に 思い出し笑いしちゃう位だけどなー。
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